わが家では新しい石けんをおろす時、小学校と幼稚園の兄妹で、「ぼくが開けるー」「わたしが開けるー」と競争になるんです。
(神奈川県H.Uさま)
いただいたメールで、その光景を思い浮かべるだけで、幸せな気持ちになれました。
こだわって作ってきてよかったなあと思える、ありがたい瞬間です。
23年経った今でも、石けん作りは、大きな喜びと感動を与えてくれてます。
「石けん生地攪拌のときの集中する時間」
「オプション素材を加えるときの期待感」
「型出しして、切り分けるときのドキドキ感」
「1ヶ月して熟成後、泡立てたときの達成感」
手作り石けんは生ものなので、何年たっても毎回緊張しますし、新しい刺激をくれます。
ニュージーランドのやさしい空気の中でじっくり熟成させた、ぬくもりが伝わる石けんです。
何から何まで手作業です。
リンガの手作り石けんは、オイルの計量から、ブレンド、攪拌まで、ぜんぶ手作業。
ココナツオイルなどは、常温では固体なので、より固くなる寒い季節など、植物オイルの計量だけでも、かなり力の必要な重労働になります。
石けん生地を流し込むモールド(型)は、大工さんに手作りしてもらった木製のものを使っています。
あたたかい木のぬくもりも、石けんに伝わるように。
石けんづくりの工程
1.植物オイルやオプション素材を計量して、ていねいに撹拌。
2.木製のモールドに、石けん生地を流し込みます。
3.24時間寝かせたら、1つずつカット。
お話しすると驚かれることもあるんですが、型出しから石けんカットも、ぜんぶ手作業で行っています。
一度に何百個も、ドーンとカットしません。
ここでも、1つ1つが、楽しくお使いいただける石けんになりますようにと思いを込めます。
4.約1ヶ月間、木のトレイの上で、乾燥・熟成。
ニュージーランドのゆったりした空気に触れながら、毎日少しずつ、まろやかな使い心地の石けんへと成長していきます。
5.熟成した石けんを、1つずつ磨きあげるツヤ出し作業。
根気のいる工程で、最後の方は、手の握力もなくなってきますが、石けんの香りに包まれる和みの工程でもあります。
同時に、不純物や欠けなどがないかも入念にチェック。
6.最後にラベルを巻いて、みなさんにお届けできるリンガの手作り石けんの完成です。
もっと効率のよい方法もあるのかもしれませんが、すべてに私たちの”手”が加わることで、「気持ちよくお使いいただきたい。」の願いが、石けんにも伝わると思ってます。
これからスタートする朝のエネルギー補給や、がんばった日のリラックスタイムに。
大きな自然が残るニュージーランドでうまれたリンガの石けんを、生活の中に加えていただけるとうれしいです。