リンガ25周年を迎えて。

気づけば、というわけではありませんが、今年の9月で25周年になりました。

25年って、なんだかすごいですね。四半世紀です。

でも、「すごいことをしよう」と思っていたわけではなくて、いい香りのもの、肌にやさしいもの、気持ちがちょっとだけ軽くなるものを、毎日考えながら、つくり続けてきたら、25年経っていたような感覚です。

最初は、ニュージーランドの小さなキッチンで、石けんをくるくる混ぜていたところからはじまりました。

泡立ちがどうとか、香りがどうとか、試しては失敗して、また試して。
納得のいくものができたら、「どなたかに、気持ちよく使っていただけたらうれしいな」って思いでした。

少しずつ、お客さまから「この香りでまたがんばれる」、「石けん、ずっと家族で使っています」など、うれしいお便りをいただくようになって。

正直、ニュージーランドに来てリンガリンガをはじめたばかりのころは、どうにかして、ここで生活する土台を作らなくてはと必死でした。

そんな中、少しずつ「ありがとう」「助かっています」といった声をいただけるようになり、私たちの仕事が、誰かのお役に立てているのかもしれない、言葉にすると大げさかもですが、こころが震えるというか、そう感じられる瞬間が増えてきました。

それがすごく励みになって、「この小さな輪を、もう少し広げていけたら」「よりよい暮らしのお手伝いができたら」と願うようになり、いろいろな壁にぶつかりながらも、一歩一歩、進んでこられた気がしています。

やさしさの定義

25年の間には、いろんなことがありました。

スタートしてすぐは、日本とは違うニュージーランドの会社の対応や習慣に、戸惑うことがたくさんでした。

地震もあったし、コロナのパンデミックもあったし、実店舗やオフィスの引っ越しは計6回。

突然、原料の仕入れ先がなくなったり、スタッフが増えたり減ったり。

でも、「やさしいものをお届けしたい。」という想いは、変わりませんでした。

”やさしい”って、むずかしいです。

ただ「刺激が少ない」とか「オーガニックです」とか、そういうことだけじゃなくて、香りが、気持ちに寄り添うことだったり、手にしたときに、「なんか、いいな」って思えることだったり。

そういう目に見えないやさしさを、ずっと探してきた気がします。

そして、これからのこと。

これからも、”やさしいもの”をつくっていきます。
でも、ちょっとだけ冒険もしたいです。

もっといろんなかたちで、ニュージーランドからの想いを届けられたらなと思っています。

25年続けてこられたのは、お客さま、スタッフや取引業者さんも含めて、つくづくみなさまのおかげです。

「コスメづくりは癒しの時間です」
「よかったのでリピートします」
「プレゼントに選びました」
そんな言葉のひとつひとつが、わたしたちの背中を押してくれました。

本当に、ありがとうございます。

愛と癒しをお届けする。

あいかわらず小さなリンガリンガは、これからも変わらず、でもちょっとずつ変わりながら、やさしいものをつくっていきます。

至らないところもたくさんありますが、もしよろしければ、これからも、ときどきお付き合いください。

そして、香りを喜んでいただけたり、毎日を少しでも輝かせるお手伝いができたりしたら、それが、わたしたちにとって、いちばんのごほうびです。

2025年9月吉日
リンガリンガソープ 矢野あずさ

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