アロマライフのすすめ - Aromatherapy –

アロマセラピーとは?

アロマセラピーは、日本では「Aroma=芳香」、「Therapy=療法」と訳され、エッセンシャルオイル (精油、アロマオイル)を用い香りを使って行う療法とされています。

また、アロマセラピーは、現在注目を浴びている、ホリスティック医学のアプローチの一種で、世界中で人気のあるセラピーです。

実際に、フランス、ドイツ、ベルギーなどではアロマセラピーは医療行為のひとつとして定着していて、エッセンシャルオイルは、医薬品として扱われています。

日本ではアロマセラピーは医療としてではなく、リラクゼーションの一種として位置付けられ、エッセンシャルオイルは雑貨として輸入されています。

アロマセラピーは、一人の人間を身体的な面からだけでなく、精神的な面またはスピリチュアルな面と全体的にサポートします。

具体的な症状を改善するだけでなく、免疫力を高め、精神のバランスをとり、生体エネルギーを活発にし、精神面からもバックアップをしてくれます。
これは、症状を改善させる目的のみの、西洋医学の薬とは違う点です。

アロマセラピーのメカニズム

具体的にエッセンシャルオイルがどのようにして、 からだや心に影響を与えるのでしょうか?

「鼻から大脳へ」

まず気化したエッセンシャルオイルが、鼻から取り込まれるとその成分は、鼻腔奥にある臭神経細胞を刺激します。
それが脳の視床下部に伝達されて、それぞれの香りに対応した神経化学物質が放出されます。
例えば、ラベンダーの香りは、セロトニン(神経系を鎮静させる物質)の分泌を促すので、ラベンダーの香りは、心と体をリラックスさせることができるのです。

「鼻から肺へ」

鼻や口から肺、肺胞へと取り込まれ、肺胞の粘膜から血液の流れに乗って全身へめぐり、免疫力を高めたりと全身へ働きかけてくれます。

「皮膚から」

アロママッサージなどを行うことで、皮膚から浸透し血管やリンパ管に入り、血液の流れに乗り体中に広がっていきます。
皮膚には表皮と真皮の間に、保護膜があり、水分が紫外線をカットする働きがありますが、エッセンシャルオイルは、分子構造が小さく、親油性なので通過できるのです。

 

アロマセラピーの歴史

昔々から人々は植物の香りを生活のいろいろな場面に利用してきたようです。
知られている限りで最も古いものは、紀元前4000年古代エジプトで、宗教儀式のために香木や、花などが薫香に使われていました。
主に使われていたのはフランキンセンス、ミルラなど 。
また、ミイラ作りにも防腐目的でシダーウッドやミルラなどが焚かれていたようです。

紀元前2000年頃のインドでは、700種以上の芳香植物について調べられ記録されていたようです。
この植物の知識は、現在のアユ-ルベーダ(インド古代伝統医学)へと発展し、継承されています。

また、芳香植物の中には、その名前や学名がギリシャ神話の登場人物に由来するものがあることから、古代ギリシャでも植物の香りは生活に使われていたことが分かります。
16世紀頃になると、「新完全蒸留読本」という本が出版され、エッセンシャルオイルが体系的に知識としてまとめられました。

20世紀に入り、フランスの化学者モーリス=ガットフォッセという人が現在使われているアロマセラピーという言葉を作り出しました。
化学者だったモーリスが実験中火傷を負い、たまたまそばにあったエッセンシャルオイルで傷を治したのがきっかけで、研究をはじめ、1928年には「芳香療法」という本を出版します。

その後、イギリス、フランスで研究が盛んになり、ロバート・ティスランドやジャン・パルネなどの働きにより、世界中に受け入れられるようになりました。